栃木)割烹店夫婦が見守ったキジバド、巣立ち前の悲報

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梶山天
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 警戒心の強いキジバトのつがいが今月上旬、栃木県日光市の老舗割烹(かっぽう)店の店敷地内に巣を作り、2羽のヒナを産んだ。しかし21日、このヒナが死んでいるのが見つかった。キジバトのつがいと1年余りにわたり交流を続け、せっせと子育てに励む親鳥のほほ笑ましい姿を温かく見守っていた店の夫妻は悲しがっている。

 夫妻は日光市下鉢石町にあるゆば料理の店「与多呂」の店主、布施英明さん(54)と恵さん(57)。キジバトのつがいは今年に入って店敷地内のツバキの木に巣を作り、今月4日に2羽のヒナが誕生。親鳥に近い体つきに成長していたが、飛行がうまくできなかった。サルか野良猫に襲われたらしく、自然界に生きることの厳しさをおもい知らされた形だ。

 キジバトは体長約30センチ。60年も続く老舗のしきたりで、夫妻は毎月初めにかつて井戸があった店先に米粒と塩を供えている。すると昨年2月、休憩時間に恵さんが、その米粒をついばむキジバトとばったり出くわした。かわいらしさに米粒を与えるとなついた。その光景に英明さんも心動かされた。

 つがいには「ポーちゃん」と…

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