インフル治療薬ゾフルーザの使用基準、学会が作成へ

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水戸部六美
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 インフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」で耐性ウイルスが出たことを受け、日本感染症学会は使用基準を作る。耐性ウイルスが広がると、ゾフルーザが使えなくなるおそれがあるためだ。名古屋市で開催中の同学会で5日、特定のウイルスの型での使用の是非などについて議論する。

 ゾフルーザは昨年3月、塩野義製薬が発売。錠剤を1回のむだけでよく、今季多くの医療機関で処方された。2018年10月~19年2月に国内で約562万4千人分が供給された。

 国立感染症研究所によると、全国約500の医療機関で無作為に選んだ患者などのウイルスを調べたところ、3月18日時点で解析を終えた113人のうち、今季ゾフルーザをのんだA香港型の患者30人中22人に耐性ウイルスが見つかった。またゾフルーザをのんでいない83人のうち3人からも検出された。人から人にうつった可能性がある。

 ゾフルーザは発売前の臨床試験の段階から、A型で耐性ウイルスが出やすいことが知られていた。12歳以上で9・7%、12歳未満で23・4%に上る。

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