都構想、役所の形を問う 「府市合わせ」な関係だったが

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左古将規
【解説動画】大阪「クロス選」って何?どうしてこうなったの??
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 大阪・中之島に立つ大阪市役所の本庁舎に、「副首都推進局」がある。市役所出身の職員と大阪府庁出身の職員が半分ずつ、計84人が机を並べる。府知事と市長のダブル選で、大阪維新の会と「反維新」勢力が火花を散らす「大阪都構想」は、ここでつくられた。(左古将規)

「副首都推進局」はいま

 副首都推進局の部屋は、市長室や副市長室が並ぶ本庁舎5階にある。職員のうち市役所出身は41人、府庁出身は43人。部長も課長も部署ごとに2人ずついる。

 2017年9月、推進局は401ページからなる「特別区素案」をまとめた。これが現在の都構想の原案だ。「これほどの規模で府と市の職員が同じ職場で仕事をすることは、以前は考えられなかった」と府庁の幹部職員は言う。

 全43市町村を見渡す大阪府

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大阪都構想

大阪都構想

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