裕也と希林の「カオス、私は受け入れた」也哉子さん謝辞

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 俳優内田裕也さんのお別れの会が3日に東京で営まれ、裕也さんと樹木希林さんの娘でエッセイストの内田也哉子さんが、以下の謝辞を述べた。

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 本日は大変お忙しいところ、父、内田裕也のロックンロール葬にご参列いただきまして、誠にありがとうございます。親族代表として、ご挨拶(あいさつ)をさせて頂きます。

 私は正直、父をあまりよく知りません。「わかりあえない」という言葉の方が正確かもしれません。けれどそれは、ここまで共に過ごした時間の合計が数週間にも満たないからというだけではなく、生前、母が口にしたように「こんなにわかりにくくて、こんなにわかりやすい人はいない。世の中の矛盾をすべて表しているのが内田裕也」ということが根本にあるように思えます。私の知りうる裕也は、いつ噴火をするかわからない火山であり、それと同時に、溶岩の狭間(はざま)で物ともせずに咲いた野花のように、清々(すがすが)しく無垢(むく)な存在でもありました。

記事後半では、横尾忠則さんの赤い靴下を「取り換えっこ」した逸話のほか、鮎川誠さん、崔洋一さん、堺正章さんの弔辞も。

 率直に言えば、父が息をひき…

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