介護現場での暴力・セクハラ、訪問看護師の7割超が経験

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岩堀滋
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 介護現場で、利用者や家族から何らかの暴力やハラスメントを受けている訪問看護師は7割超――。医療や介護、福祉の事業所でつくる神奈川県民主医療機関連合会(県民医連)がまとめた実態調査でこんな結果が出た。上司に相談しても取り合ってもらえない事例もあり、密室内の現場をめぐる様々な課題が浮き彫りになった。

 調査は昨年11月下旬~12月中旬、県民医連所属の常勤と非常勤の訪問看護師計77人を対象に、無記名の記述式アンケートの形で実施。88・3%にあたる68人が回答した。

 回答者のうち、何らかの暴力やハラスメントを受けた経験があると答えたのは52人(76・5%)。身体的暴力▽精神的暴力▽セクハラについて、利用者や、その家族から受けたことがあるかを尋ねたところ、利用者からはセクハラが38人(55・9%)と最多で、家族からは精神的暴力が13人(19・1%)と最も多かった。

 具体的な事例では、身体的暴…

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