光と音失っても貫いた意思 3月に結婚、夫に見せた最期

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石橋英昭

 難病で目も見えず耳も聞こえなくなりながら、大学を卒業し、ブログなどでの発信が共感を集めてきた荒美有紀(みゆき)さんが、3月30日、東京都内の病院で亡くなった。30歳だった。3週間前に岡本武(いさむ)さん(28)と結婚し、「岡本美有紀」になったばかりだった。

 荒さんは16歳の時、体中の神経に腫瘍(しゅよう)ができる「神経線維腫症2型」を発症。明治学院大在学中に全盲、全ろうになって光と音を失い、歩行が困難になり、車いすを使うようになった。コミュニケーション手段として指点字を習得し、周囲の支えも得て2014年に卒業した。東京盲ろう者友の会理事を務め、講演などで盲ろう者への理解を広げる活動もしてきた。

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