患者を生きる・食べる「シガテラ」(3)
頭皮や口の中、指先などが、冷たいものに過敏に反応する――。釣れたイシガキダイを食べて2006年11月、毒化した魚による食中毒「シガテラ」と思われる症状になった福井県坂井市の渡邉邦鋭(わたなべくにえい)さん(56)は、年が明けても温度感覚異常(ドライアイスセンセーション)に悩まされた。
シャワーや歯磨きに水を使うと痛くて耐えられず、お湯を使った。素足では床を歩けず、スリッパが手放せない。冷たい風に当たっただけで顔が痛くなり、外出がおっくうになった。
さらに、シガテラの別の症状…
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