宮城)被災地寄り添った平成の皇室 御歌碑3カ所目除幕

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石橋英昭

 大災害で傷ついた人たちに寄り添い続けた平成の皇室。5月1日に迫った代替わりを前に、皇后さまと、皇太子ご夫妻がそれぞれ被災地を詠んだ歌碑が、宮城県東松島市名取市で相次いで除幕された。県によると、震災後の「御歌(みうた)碑」は県内で3カ所になる。

 29日、名取市閖上で除幕されたのは、皇太子さまの「復興の住宅に移りし人々の語るを聞きつつ幸を祈れり」と、皇太子妃雅子さまの「あたらしき住まひに入りて閖上の人ら語れる希望のうれし」を刻んだ碑。2017年11月に閖上の災害公営(復興)住宅を訪れた時のことを、18年1月の歌会始で詠んだ。

 高さ95センチ、横2・4メートルの黒御影の碑で、整備中の震災メモリアル公園の慰霊碑のそばに置かれた。公募で選ばれた市内の中学生、高橋瑠奈(るな)さん(15)と布田百合愛(ゆりあ)さん(13)が字を書いた。除幕式には、ご夫妻と復興住宅で言葉を交わした三浦りょう子さん(85)も出席。「歌に閖上の地名が入ったのが、うれしくて。『閖上が大好きです』とお話ししたのを、聞いてくださったんでしょうね」と話した。

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 今月10日には、東松島市野…

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