絵の中の机が動いた? 謎のふすま絵に記者が迫る

有料記事

向井大輔
[PR]

 襖(ふすま)に描かれた絵が動く!?

 26日から始まる春の「京都非公開文化財特別公開」で、公開場所の一つである毘沙門堂京都市山科区)には、そんな謎めいた襖絵があります。その謎を解明しようと、記者は毘沙門堂を訪れました。

 謎の襖絵は、宸殿(しんでん)の「九老之間」にあります。この襖絵に名前はないそうですが、江戸時代の絵師、狩野探幽の養子で駿河台狩野家の祖、狩野益信(ますのぶ)が描いたといわれています。

 絵は中国・唐の時代の人物や世界をモチーフにしているとされ、老人2人と子どもとともに、大きな机が描かれています。

 記者が、その机を見ながら室内を左から右へ移動すると、あれ不思議、ななめに描かれていた大きな机の向きがだんだんと垂直に見えてくるではありませんか。小林祖承(そじょう)執事長によると、後ろのモノを前のモノよりも大きく描く「逆遠近法」という手法が用いられているそうです。

ここから続き

 なぜ動くのでしょうか。「『…

この記事は有料記事です。残り614文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら