新元号、異例ずくめの決定 考案者の開示は数十年後?

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田嶋慶彦
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 新しい元号を決める手続きについて、政府は原則として1989年1月7日に「平成」を決めた時の流れを踏襲するとしてきた。しかし、昭和天皇の逝去に伴う改元だった前回は事前準備を極秘で進めていたのに対して、今回は憲政史上初めてとなる天皇陛下の退位に伴う改元。1カ月前の事前発表も初めてのことだ。

 今年3月15日夜、東京都内のホテル。安倍晋三首相は会食した日本民間放送連盟会長の大久保好男・日本テレビ社長に「大事なお役目ですので、よろしくお願いします」と伝えた。大久保氏は、4月1日の新元号決定に向けた最初の手続きとなる「元号に関する懇談会」の有識者として内定していたためだ。

 懇談会の有識者は、前回より1人多い9人。前回1人だった女性を2人にした。「女性活躍」を掲げる首相が女性を増やすよう指示した。

 意見を求める時間は前回は計…

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