妻に支えられ感性豊かにコラム執筆、要介護5の神足さん

有料記事あの人の介護

高橋美佐子
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 「Reライフ」面で毎週日曜日に掲載中のコラム「コータリンは要介護5」がまもなく丸3年を迎えます。筆者の神足(こうたり)裕司さん(61)は自力で動けず言葉も不自由ですが、旺盛な好奇心とみずみずしい感性でつづる文章は、幅広い読者を魅了しています。4月から朝日新聞デジタルに移るのを前に、これまでを振り返ります。

 「昔から、いろんな人と会って飲んだり騒いだりするのが好きだ。大勢の人と話すのが好きなのだ」(2019年2月3日付から)

 これは今年1月の京都旅行を書いた回の冒頭だ。家族や友人など総勢15人もの同行者と「お座敷遊び」に興じた。自身は車椅子。階段では長男祐太郎さん(31)に背負われた。コラムでは「本当はあと5人ぐらい声をかけたかったが、(妻に)叱られたのでやめた」と悪びれずに告白。大切な人たちとのにぎやかな時間が生きる原動力になっているという。

 慶大時代からライターとして…

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