明日海りお、異例の準トップ時代「あの時頑張れたから」

有料記事宝塚歌劇団

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担当記者が見た明日海りお(1)

 11月での退団を発表した、花組トップスターの明日海りお。歌劇100周年の2014年から5年、先頭で宝塚をひっぱってきた。そのスター人生を歴代の担当記者3人で振り返りました。まずは、月組準トップとしてのぞんだ「ロミオとジュリエット」(12年)から、花組トップスターとしてのお披露目公演「ベルサイユのばら」(14年)まで。

 尾崎千裕 「準トップ」という肩書を持ったスターは明日海りおだけ。発表された時は「え、何?」と衝撃だった。劇団は「大劇場でトップと同じ役を担える存在を意味する」と説明していて、実際、新トップスター龍(りゅう)真咲(まさき)のお披露目公演「ロミオとジュリエット」(12年)は、主役のロミオと敵役のティボルトを2人で役替わりした。役替わり自体は宝塚でよくある手法だけれど、大劇場公演の主役は異例中の異例。

 龍のロミオが野性味を感じさせる一方で、明日海ロミオは甘くて華奢(きゃしゃ)。2人の違った個性がぶつかりあって、見る側としては面白かった。

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