はやぶさ2、地中の試料採取へ 成功なら小天体で世界初

有料記事はやぶさ2

石倉徹也
【動画】はやぶさ2がリュウグウに着陸した際の「自撮り画像」をつなぎ合わせた=JAXA提供
[PR]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、4月上旬に探査機はやぶさ2」の衝突装置を使って小惑星「リュウグウ」の地表にクレーターを人工的に作ると発表した。地下の砂や石を採取するのが目的で、成功すれば小天体では世界初。2月の着陸時の画像も公開した。

 JAXAによると、候補地はリュウグウの赤道付近。4月上旬に衝突装置を上空で分離。装置内の火薬を爆発させ、重さ2キロの銅の塊を高速で撃ち込んで地表に人工クレーターを作る。5月以降、周辺に着陸して、地下にある砂や石を採取する。当初計画していた3回目の着陸は実施しない見込み。

 地下の物質は、太陽光などの風化を受けておらず、水や有機物が地表より多く含まれているとされ、貴重な試料となる。ただ、地形が険しく安全な着陸が難しければ、別の場所に着陸する可能性もあるという。

 こうした試みは、初代はやぶ…

この記事は有料記事です。残り424文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

はやぶさ2探査、50億キロの挑戦 生命の起源探る試み

はやぶさ2探査、50億キロの挑戦 生命の起源探る試み

6年50億キロの旅を続ける探査機はやぶさ2の挑戦をまとめました。[もっと見る]