写真・図版

 高齢化で、100歳以上のお年寄り「百寿者(センテナリアン)」の数が増えています。健康調査や遺伝学的解析から、何が分かってきているのでしょうか。

 国内の百寿者は、統計を取り始めた1963年は153人でしたが、98年には1万人を突破。2018年には6万9785人となりました。男女比は、男性1に対して、女性7です。急速な増加に国の財政難も加わって、毎年100歳になった人に国が贈る銀杯が、16年度には純銀製から銀めっき製に変わりました。

 百寿者の共通点として挙げられるのが、体内の炎症の少なさです。血液検査で「CRP」という指標をみれば分かります。炎症は、けがをしたり、感染症にかかったりして起きる急性のものと、熱や痛みはないものの血管などの細胞がじわじわ傷つく慢性のものがあります。

 慢性のものは、細胞の老化が関…

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