ブルトレ終着駅はパン屋さん、不思議なわけ 汽笛も健在

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編集委員・小滝ちひろ
【動画】パン屋の店内に寝台特急「ブルートレイン」 京都・木津川=小滝ちひろ撮影
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「まだまだ勝手に関西遺産

 京都府木津川市パン屋「パン・オ・セーグル」の自慢は、天然酵母100%のライ麦パンとブルートレイン。ウソじゃありません、本当にあるんです。

 京都府南部の木津川市の国道24号を愛車で走っていた時。道の脇に、れんが風の建物が目に入った。大きな窓があり、内側に、青い鉄の塊と「JR」の白抜き文字が確かに見えた。

 にわかに信じられず、Uターンして同じ道をもう一度通る。間違いない。機関車だ。

 「パン・オ・セーグル」(ライ麦パン)というパン屋さん。店に入ると、天然酵母100%、国産ライ麦にこだわったさまざまなパンが並ぶコーナーの奥に、機関車が確かにいた。正面に「EF66―49」の文字盤。1980年代に東京・下関間などを走った寝台特急ブルートレインの前方をカットした本物だ。高さ約3・5メートル、幅約2・9メートル、奥行き約3メートルある。

 オーナーシェフの泉川賢二さん(59)に聞くと、今の店舗を2011年7月に開く前、「いつか店にブルトレを置きたいな」と思い、展示スペースのある店構えにしたそうな。すると、以前からの常連客だったJRの運転士さんが「運転台のカットモデルなら手に入るかも」と教えてくれて、あれよあれよと話が進んだという。

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 相当の「鉄ちゃん」かと思い…

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