福岡)地元の素材いかす料理人の「一皿の責任」

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上田真仁
【動画】地元の素材を使う人気のフレンチレストラン「フランスヤ」=宮田富士男撮影
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 福岡県宗像市を紹介するガイドブックには、この地の良さは「歴史と自然と豊かな食」とある。生産者が提供する地元の海・山の豊かな素材を、おいしく生かす料理人たちの存在も、宗像の魅力を高めている。

 「道の駅むなかた」からほど近いところにレストラン「FRANCEYA」(フランスヤ)がある。オーナーシェフは舩越清玄さん(40)。本場フランスでの修業経験のある父、勝利さん(76)は、横浜市西洋料理店を切り盛りしていた。清玄さんは、ソースの香り漂う調理場を抜けて小学校に通ったのが原体験となり、この道を選んだ。

 父が「ふるさとに帰ろう」と決断し、出身の古賀市に近い宗像市に2007年にUターン。清玄さんは10年に後を継ぎ、店を開いた。地元以外の素材で料理を作っていたが、「これだとどこでも食べられる。なにか違う」と思うようになった。宗像でしか出会えない味、ストーリー性のある一皿を……。

 ある日のこと。知り合いの地…

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