嘲笑の空気、でも…武田砂鉄「沖縄のため、言い続ける」

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聞き手・木村司
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ライター 武田砂鉄さん(36)

 日本では長年「空気を読め」という言葉が発せられてきました。社会や人びとの間にみられる「傾向」をいち早く察知して、踏み外さないように心がけることです。最近はさらに拍車がかかっています。

 例えば土砂投入の停止を求める署名を呼びかけたローラさんに対し、テレビ番組でタレントがバッシングを浴びせていた。「対案もないのに言うな」と。

たけだ・さてつ 出版社勤務を経て、フリーに。独自の視点で世相に切り込む。著書に「紋切型社会」「日本の気配」など

 埋め立てを止めたいと、自分の思いを口にするだけなのに、お前には語る資格がない、と非難される。自分が正しいと思ったことを口にしたら、「正論を言っているだけじゃん」とダメだしされる。そんな社会は異常です。

 同様の指摘を受けないかとプレッシャーに感じて口をつぐむ人も少なくありません。

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 「またやってるよ」といった…

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