対話軽視する首相「左翼」っぽい 政治学者・中島岳志氏

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聞き手・古城博隆
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 人間は過ちを犯す。だから人間の理性を超えた長年の経験や慣習を重んじて徐々に変えていく。これが保守の基本的な考えです。

 かつて自民党大平正芳元首相は「政治は60点でないといけない」と説きましたが、自分こそ正しい、100点だと考える政治は人間の不完全さへの自覚がなく、知らず知らず大きな過ちを犯す。自分が100点なら相手は0点。それは衝突にしかならず、政治を前に進めることにはならない。首相になった自分も間違いはある。正しいと思っていても誤解も誤認もある。自分の限界を認識し、間違えているかもしれないと思えば、他者に対して謙虚にならざるを得ず、違う意見に耳を傾けたくなる。そこで対話をしながら着地点を見いだす。そんな「永遠の微調整」をするのが保守なのです。

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 沖縄で起きている問題は二つ…

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