和歌山)清姫化身の大蛇、橋モチーフに 熊野古道紀伊路
白木琢歩
【動画】御坊市内の歴史を歩いて巡った=白木琢歩撮影
JR御坊駅(御坊市)を出発し、紀央館高校と湯川中学校を見ながら歩く。ここには、室町幕府の奉公衆として活躍した湯川氏の館があった。「館」といっても東西約225メートル、南北約200メートルあったと想定されているから、それだけで当時の権勢をしのぶことができる。1585(天正13)年、羽柴秀吉の紀州攻めで館は焼かれ、湯川氏は滅亡した。
湯川小学校近くで、民家の外壁に埋め込まれた石碑を見つけた。表面には「石敢當(いしがんとう)」の文字。かつて沖縄旅行の際に、何度も見かけたことがある。石敢當は中国・福建省発祥とされる魔よけで、沖縄や九州南部に多い。
少し進むと、丁字路の突き当たりにもう1基あった。和歌山県内では、御坊市の2基だけが確認されているが、由来は分からないという。「なんでここにあるんかな」。歴史に詳しい紀伊路語り部の会の柴田雄蔵会長(75)も首をかしげた。
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