「初デートは尾瀬」 釈由美子さん、登山を語る

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聞き手・辻健治

 俳優の釈由美子さん(40)は、登山に関するテレビ番組に出演したのをきっかけに山登りを始めました。「山ガール」から現在は「山ママ」となった釈さんの目に、アコンカグアへ挑む三浦雄一郎さんの姿はどのように映っているのでしょうか。

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 86歳の三浦雄一郎さんが新たな挑戦をするというのは、私たちを勇気づけてくれます。70歳からエベレストに登られて一つの到達点にたどり着いたかと思いきや、さらに挑戦し続けることに感銘を受けました。アコンカグアは登頂確率が低くて、すごく難しいんですよね。若い頃からの経験もあると思うのですが、家族の支えも大事だと思います。

病床の父 励ました「三浦さん見て」

 登山といえば、私はどうしても父のことを思い出します。父も山登りが大好きで、2015年に66歳で亡くなる直前まで登っていました。父は「三浦さんみたいにいつまでも山に登っていたい」と口にしていました。登山用具を一緒に買いに行った時は「これ三浦さんが使ったウェアなんだって」とか「俺もピッケルを持ってみようかな」なんて話したり、病床で父が弱音を吐くと私が「三浦さんを見てごらんなよ」と励ましたり。親子で影響を受けていたので三浦さんという存在を近くに感じていました。

 私が登山を本格的に始めたきっかけは2013年の番組出演でしたが、父ともう一度距離を近づけたいなとも思っていました。実際に北アルプスの白山(2702メートル)に登ってみて、子どもの頃に感じていた登山とは全然違って、こんなに奥深いものなのだと目覚めました。久しぶりの登山で体もしんどかったし、ひざも痛かったけど道中は「内なる対話」というか、自分を見つめながら一歩一歩進むのが奥深かったです。

このあと釈由美子さんが動画で登場。三浦雄一郎さんへのメッセージをおくります。

■山登りで増えた親子の会話…

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