家族7人の夕食「毎日手作りで」 時短料理に抱く罪悪感
西村綾華
働く女性が急速に増えるなか、スーパーの総菜売り場は充実し、下ごしらえ済みの調理キットが次々に発売されています。しかし、それを遠巻きに眺め、「手抜き」ではないかと罪悪感にさいなまれる女性たちがいます。時短商品では救われない、彼女たちの心の呪縛とは――。
千葉県に住む女性(36)の頭の中は常に「今夜の献立を何にするか」でいっぱいだ。
朝7時半に家を出て、夕方まで野菜の加工のパート、終業後はスーパーに直行して帰宅する。1時間ほどで、子ども3人と夫、姉、母の7人分の夕食を作る。
この日のメニューは、サイコロステーキとポテトサラダ。魚や肉のメインと、スープやサラダなど最低2品を出すのが「マイルール」だ。片付けを終えると、あっという間に夜8時を過ぎる。
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ルールは他にもある。できる…
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