定年後に妻が他界、家に1人…夕食はいつも駅前になった

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高橋美佐子
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 「人生100年」と言われるようになった時代、一人暮らしの高齢者が増えています。かつてのような3世代同居が減る中、伴侶を亡くした後、老いて「孤食」とどう付き合っていくか、そんな親世代を子どもとしてどう支えるか、模索が続いています。

 とっぷりと日が暮れた11月の午後6時、神奈川・本厚木駅前。まばゆい光が照らす飲食店街には定食屋に牛丼屋。外食チェーンの看板メニューの写真が、空腹を刺激する。

 ここは、厚木市内に住む三橋建一さん(79)が、ほぼ毎日、晩ご飯を食べる場所だ。週3回は、社会人として学ぶ東京都内の大学院からの帰宅途中に直行し、それ以外の日は、駅から約5キロ離れた自宅からバスに乗って来る。どの店に入るかは、前夜のメニューとだぶらないことと、その日に飲みたい酒の種類で決める。

 「晩酌は必ず。今なんか熱かんがいいんだけど、置いてある店が案外少なくて」

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 生ビールの中ジョッキ1杯…

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