公園に来ない彼女、響いたサイレン 胸騒ぎが止まらない
横山輝
それにしても、遅い。
会社員の男性(48)は、つきあっている彼女(46)が公園に来るのを待っていた。約束の午後4時を1時間近く過ぎていた。
今日は何を食べようか。そんなことを考えながらかけた5回目の電話も、留守番電話だった。10月下旬のことだ。
通りの方からサイレンが聞こえた。消防車や救急車、パトカーの赤色灯が見える。火事だろうか。「飛び降りじゃないか」。やじ馬の一人が言った。
いやな予感がした。
ここから続き
彼女とは約10年前、婚活イ…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら