奈良)三郷の急坂はケーブル線跡 保存車両の活用構想も
筒井次郎
【動画】「まさか」の急坂はケーブル線跡 奈良・三郷町=筒井次郎撮影
奈良県三郷町の中心に「まさか」と驚くような急坂がある。山に向かってまっすぐ伸びる光景は、大和川対岸の王寺町からもよく見える。なぜこんな坂道があるのか? 実は、35年前までケーブル線が通っていたのだ。
朝、その坂の歩道を大勢の高校生たちが上っていた。近鉄信貴山下(しぎさんした)駅から坂の上にある西和清陵高校への登校風景だ。
同校野球部にとっては、冬場に足腰を鍛える格好の場だ。監督の寺川彰教諭(38)は「最初見た時はびっくりするが、慣れればきつくなくなる。ホンマにやる気があるか、試される坂です」。
坂の長さは約880メートル…
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