70年万博、「進歩」の反省も サラヤ社長が振り返る

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聞き手・宮崎勇作 辻森尚仁
【動画】万博について語るサラヤ社長の更家悠介さん=宮崎勇作撮影
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更家悠介さん サラヤ社長

 大阪万博があった1970年当時は大阪大学の1年生。一番乗りを目指し、会場入り口に朝から並び、走っていろいろなパビリオンを巡りました。月の石を展示していたアメリカ館、ロケットがあったソ連館、そして日本館――。会場に計10回は通い、有名なパビリオンを制覇しました。

 会社では「衛生」「環境」「健康」に関わる商品を製造販売しています。ロシアでのビジネス顧問は、当時ソ連館のコンパニオンだった女性。万博との縁は、今も続いています。

 70年万博のテーマは「人類の進歩と調和」。ただ60年代から、進歩のネガティブ要因として環境汚染の問題が出ていました。あの時代は、夢と問題が交錯していたんです。

 実は大学での指導教官の専門は、赤潮や河川の水質汚濁など。私は微生物の発酵を研究していました。万博を楽しみながらも、「進歩」の反省や修正という意味で、環境問題に興味を持ち始めていました。

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 父が創業した会社は、70年…

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