三浦雄一郎さんから同世代へ「やってみようの気持ちに」

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金子元希
【動画】2019年1月に南米大陸最高峰に挑戦する冒険家の三浦雄一郎さん=金子元希撮影
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 人間の肉体はどんな可能性を秘めているのか。冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎さんが86歳で標高約7千メートルの頂をめざす。平均寿命を超え、心臓に持病を抱えたなかでの挑戦は、超高齢化社会への勇気と希望になる。

 「人類で前例のないことにトライ」を続けてきた三浦さんの人生は、幾多の冒険の歴史を刻んできた。1966年に富士山でスキー直滑降を果たすと、70年にはエベレストの標高8千メートルから「大滑降」を実現。85年の南米大陸最高峰アコンカグア(標高6962メートル)を滑り、7大陸最高峰での滑降を達成した。

 だが、その後に「燃え尽き」の状態から不摂生な生活を送り、標高500メートル程度の山で挫折するほどになった。そこで65歳のときに「5年後にエベレストへ」と一念発起。体を鍛え直すと、80歳までに3回も登頂して世界を驚かせた。

 その後、当初は85歳でヒマラヤのチョー・オユー(標高8201メートル)の滑降を計画したが、現地の年齢制限で断念。新たな目標にアコンカグアを据えた。「90歳でエベレスト」という夢があり、今回をその足がかりにするつもりだ。

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