観光客倍増、リニアの力? 見学センターと道の駅が連携

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佐藤英彬
【動画】「超電導リニア」に試乗=佐藤英彬、江向彩也夏撮影
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 リニア実験線の乗降場所がある都留市。人口3万人余りの山間の市に、昨年1年間で前年比2倍以上の91万人の観光客が訪れた。市内最大の集客拠点となっているのが、2016年開業の「道の駅つる」だ。昨年度は70万人が足を運んでいる。

 「あんなところに造って客なんて来るのかと思ってたけどね」。地元のタクシー運転手はそう振り返る。市中心部から3・5キロ離れ、開業前は田畑に囲まれていた土地だった。だが、東京へつながる中央自動車道のアクセスの良さに加え、県内屈指の観光施設である県立リニア見学センターが近隣にあった。

 そんな「地の利」を生かしつつ、地元食材を用いたレストランのサービス向上などが奏功。県外からの観光ツアーのルートにも組み込まれている。

 集客を支えている鍵は、道の駅に隣接する見学センターとの連携だ。見学センターに向かう観光バスが道の駅の駐車場を利用したり、来館者が食事を取るために訪れたりしている。市の担当者は「見学センターの観光客のうち、多くが来ているのではないか」とみている。「これまで市内を素通りしていた観光客を引き留め、地元経済に貢献してくれる施設になった」

 見学センターの人気も依然と…

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