世界最長の海上大橋が開通 中国・香港・マカオをつなぐ

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益満雄一郎 北京=福田直之
【動画】世界最長の海上大橋「港珠澳大橋」が開通
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 中国広東省珠海で23日、珠海と香港、マカオ(澳門)をつなぐ世界最長の海上大橋「港珠澳大橋」(海底トンネルも含め約55キロ)の開通式が開かれ、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が出席した。総工費は約1100億元(約1兆8千億円)。中国政府が主導する経済圏構想の中核プロジェクトだが、香港・マカオの高度な自治を保障する「一国二制度」への影響を懸念する声もある。

 24日の開通を控えて開いた式典には、習氏のほか、香港とマカオの政府トップも出席。中国共産党指導部で香港・マカオ政策を担当する韓正副首相が「大橋を広東省と香港、マカオを結ぶ『民の心の橋』にしよう」と語り、社会や経済の仕組みが異なる香港・マカオとの融合を訴えた。

 大橋の建設は構想から30年を数え、地元経済界の悲願だった。現在、香港・珠海間は約4時間かかるが、開通後は約45分に短縮される。香港のバス会社幹部は「大橋そのものが観光の名所になる」と期待する。

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