陸自の水陸機動団、米海兵隊と共同訓練 種子島

福岡泰雄 加藤美帆
【動画】旧種子島空港などを利用して日米共同で行われた水陸両用作戦の訓練=加藤美帆撮影
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 陸上自衛隊は14日、鹿児島県種子島で水陸機動団(長崎県佐世保市)と、沖縄駐留の米海兵隊による離島奪還作戦の共同訓練を行い、その一部を報道陣や住民に公開した。国内で演習場や駐屯地以外の場所を使って共同で戦闘訓練をするのは初めて。

 現地での訓練は、敵が占拠した離島から重要施設の空港を奪還する想定で13日から実施。陸自約220人、海兵隊約10人が参加した。実弾も空包も使わず、銃撃音は笛で代用した。

 14日早朝、鹿児島県中種子町の長浜海岸に、海上自衛隊輸送艦「おおすみ」で運ばれた水陸機動団第2水陸機動連隊の約40人が、数回に分かれボートで上陸。鹿児島県から借りた旧種子島空港をめざし、一般道を徒歩で約3キロ進んだ。旧空港には、海兵隊や水陸機動団の隊員ら計約60人が陸自の輸送ヘリで降り、機動団が敵の占拠した施設に見立てたテントに近づき、奪取した。

 住民らは滑走路の端に設けられた場所で見学。フェンスの外では、訓練反対を訴える横断幕もみられた。

 旧空港で日本側を指揮した第2水陸機動連隊第1中隊長の小松慧介(けいすけ)・3等陸佐は訓練後、「海兵隊、輸送艦おおすみ、第1ヘリコプター団などと訓練し、共同対処能力を向上させることができた」と談話を出した。(福岡泰雄、加藤美帆)

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