貴乃花親方が会見 廃業へ「有形無形の要請受けた」

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【動画】日本相撲協会に退職願を提出した後、記者会見する貴乃花親方=飯塚晋一撮影
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 大相撲の元横綱貴乃花親方(46)が25日、日本相撲協会に退職願を提出。午後5時から本人による記者会見が行われ、冒頭、同席した代理人の弁護士が「年寄貴乃花の代理人として引退届を提出し、貴乃花部屋に所属する全員の代理人として千賀ノ浦部屋に変更したい旨を出した」と報告。

 続けて貴乃花親方自身が理由を説明。「本年3月9日、貴ノ岩の傷害事件に対する協会の対応に対して、内閣府公益認定等委員会告発状を提出した。その後、弟子の不始末もあって、告発状を取り下げ、降格処分を真摯に受け止め、一兵卒として親方の業務、審判業務に粛々と従事してきた。しかし、8月7日、外部弁護士より書面が届いた。告発状は事実無根な理由でなされたもの、と結論付けられていた。私は事実無根ではないと書面で説明して参りましたが、親方を廃業せざるを得ないという有形無形の要請を受け続け、告発内容は事実無根であることを認めるように要請され続けた。真実を曲げて、告発は事実無根だと認めることは私にはできない。このままでは、私は一門に所属することが出来ず、力士は相撲に精進できない。断腸の思いだが、千賀ノ浦部屋に所属先を変更させていただき、私は年寄を引退する苦渋の決断をした」と語った。

 弟子たちにはこの日朝に伝えたといい、「涙する子がほとんどだったが、側面から弟子たちを見守っていく」と話した。今後の相撲との関わり合いについては「土俵に育てられたので、土俵には携わっていきたい。住まいでもある。土俵はできる限り存続のままでいきたい」と述べた。

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 相撲界を変えたいと告発状を…

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