静岡)17年に1度の薬師像開帳 牧之原市

阿久沢悦子
【動画】17年ぶりに開帳された小仁田薬師堂の薬師瑠璃光如来立像=阿久沢悦子撮影
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 静岡県牧之原市中の小仁田(こにた)薬師堂で20日、17年に一度のご開帳が始まった。周辺26戸でつくる小仁田薬師堂奉賛会が主催。お堂に納められた市指定文化財の秘仏・薬師瑠璃光(るりこう)如来立像や脇侍など全15体を見ることができる。26日まで。

 薬師瑠璃光如来立像は、高さ69センチの木彫。弘法大師高野山で彫った三体の仏像の一体と伝えられる。平安時代末期に、牧之原に移され、地元の豪族・勝間田氏によって、あつく信仰されてきた。目の病や不妊に御利益があるという。

 江戸時代に成安(じょうあん)寺が廃れていた薬師堂を復興した際、地元の人々や江戸の町民が脇侍として日光・月光菩薩(ぼさつ)や十二神将を安置した。このころ開帳が17年に一度になったという。お堂の中に入り、当時の絵馬なども自由に見学できる。

 23日午前9時半から本法要がある。見学は期間中の午前8時~午後5時、26日午前10時半に閉扉する。(阿久沢悦子)

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