白づくめの2人組、豊洲でも 衛生検査所
有吉由香
魚河岸ものがたり:37
築地市場では毎朝、キャップや制服、長靴まで全身白ずくめの2人組が場内を歩き回っている。
東京都市場衛生検査所の監視員。午前4時から卸売場やセリ場を回り、いけすに有毒魚が交じっていないか、生ウニの温度は10度以下に保たれているか、などをチェック。さらに仲卸の店先では、衛生状態や商品の表示にも注意を払う。
2人組が姿を見せると、場にちょっとした緊張感が走る。検査所管理課の統括課長代理、高木達也さん(59)は「我々の仕事は有害な食品を外に出さないこと。多少煙たがられているのはしょうがない」。2016年度は、猛毒テトロドトキシンを持つボウシュウボラ(13件)など、あやまって紛れ込んでいたり、築地市場では扱わないことにしたりしている有毒魚計29件を見つけ、指導した。
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築地市場の業者たちは衛生面…
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