まさしく王道のBL「星をかぞえること」(内田カヲル)

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松尾慈子
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漫画偏愛主義

 内田カヲルが進化していた。いや、私がここのところ内田から目をはなしていたこともあるけれど。筋肉もりもりのオジサンがめちゃめちゃに愛される、それがBL界に熱く愛するファンが存在する、内田の王道だと思っていた。が、本作では主人公は若者2人。しかもなんだかさわやか。そもそも表紙からして、なんだか違うぞ。

 彼女に振られたばかりの江森が、映画館で泣いているところ、隣の席の男がハンカチ代わりにTシャツを渡してくれた。数日後、泥酔して終電を逃した江森に声をかけた駅員は、偶然にもTシャツを渡してくれた青年・牧島だった。

 人の話を全然聞かない性格の…

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