豊島八段が初タイトル、新棋聖に 羽生竜王は一冠に後退

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村上耕司 村瀬信也 佐藤圭司
【動画】初タイトルを獲得した豊島将之・新棋聖。敗れた羽生善治竜王は通算100期のタイトル獲得は持ち越しとなった=瀬戸口翼撮影
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 将棋の第89期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第5局は17日、東京都千代田区の都市センターホテルで指され、挑戦者の豊島将之(とよしままさゆき)八段(28)が羽生善治棋聖(47)に108手で勝ち、対戦成績3勝2敗で初タイトルとなる棋聖位を獲得した。竜王位との二冠だった羽生竜王は一冠に後退した。

 この結果、将棋界の全8タイトルを8人の棋士が一つずつ保持することになった。全タイトルが分かれるのは、1987年に7タイトルを7人で分け合った時以来約31年ぶりとなる。

 豊島新棋聖は愛知県一宮市出身。2007年、16歳でプロ四段に昇段した。関西本部に所属し、元竜王の糸谷哲郎八段(29)らとともに「関西若手四天王」と呼ばれ、早くから注目された。名人挑戦権を争う順位戦は現在A級に所属し、昨年度は初参加でプレーオフに進出する活躍を見せた。

 しかしタイトル戦では20歳の時から計4回挑戦するも獲得に至らず、今回は過去2回敗れている羽生竜王から念願のタイトルを奪った。現在、第59期王位戦で菅井竜也王位(26)に挑戦している。

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 初タイトル獲得について豊島…

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