MRJ、初のデモ飛行は「成功」 新規受注に結びつくか

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ファンボロー=寺西和男
【動画】ファンボロー国際航空ショーでデモ飛行する三菱航空機の「MRJ」=寺西和男撮影
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 三菱航空機が開発している国産初のジェット旅客機「MRJ」が16日、初めてのデモ飛行を終えた。開発の遅れで納期を5度延期してきたMRJ。途絶えている新規受注に結びつけられるかどうかが巻き返しのカギになりそうだ。

 英国南部のファンボローで16日に始まった世界最大級の航空ショー「ファンボロー国際航空ショー」で、MRJは航空関係者が見守る中、会場上空を7分ほど飛んだ。セールスポイントは低燃費と低騒音。それだけに他の飛行機に比べると静かに離陸した。三菱航空機の水谷久和社長は「デモ飛行は成功。MRJの能力を見せることができて喜ばしい」と語った。

 ただ、MRJを取り巻く環境は依然厳しい。設計変更などの遅れで開発費がかさみ、三菱航空機は2018年3月期決算で1100億円の債務超過に陥った。新規の受注も2年近く途絶えている。今回の航空ショーでも新規受注は難しい見通しだ。さらに2大航空機メーカーの米ボーイングと欧州エアバスも150席以下の小型機に本腰を入れ始め、競争の激化も予想される。

 三菱航空機の親会社、三菱重…

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