人生最後の誕生日かも…死の話題も笑い合える「墓友」

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森本美紀
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 何かと不安が多い高齢者の一人暮らし。生前に選んだお墓によって結ばれた縁で安らぎを得ている人たちがいます。

 6月下旬、東京都内で一人暮らしをする岡村和子さん(85)はバスに小一時間ほど揺られ、東京・町田市内の一軒家を訪れた。

 認定NPO法人エンディングセンターが、「もう一つの我が家」と名付け2015年に開設。歌や書道などのサークル、「おひとりさま」の語り合い、カフェなどを開く。

 利用するのはエンディングセンターが企画する桜の木を墓標とする樹木葬墓地を生前契約した人たち。月約40人が通う。岡村さんのように生涯独身の人や、配偶者との離別や死別で一人暮らしの人もいる。墓を核にしたゆるやかな絆でつながる「墓友(はかとも)」が集い、晩年を楽しむ。

 岡村さんは大学卒業後、放送局や官庁の外郭団体などの事務職につき60歳過ぎまで働いた。交際した人はいたが、結婚には至らなかった。

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 「死んだら桜の木の下で眠り…

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