【アーカイブ】落語家・桂歌丸:5 苦労を笑い話にする努力

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【2007年12月21日夕刊 人生の贈りもの】

 ――お客さんとの付き合いは半世紀。笑いは変わりましたか

 お客さんは陽気になっています。不景気のどん底に陥った、70年代の石油危機の後はまるでウケなかった。にぎやかな話をしようが、お客さんが陰気でね。「お笑いの世界が忙しい時は不景気なんだ」という言われ方もするんです。景気がいい時は海外旅行とか豪華な買い物にお金を使い、景気が悪いと安い費用でお笑いを求める。

 今、寄席に人が入ります。全体が景気いいわけではないですね。それがためにお客さんがいらっしゃるのです。特に、若い女性が多い。(昨今のお笑い番組に見られがちな)軽薄な笑いに飽きてきているんでしょう。(寄席に足を運ばれるお客さんは)高等な笑いのところにいると思うのです。

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 テレビ番組「笑点」がきっか…

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