子授からず夫と離婚、独身に戻って感じた「生きづらさ」

有料記事

田中聡子 山本奈朱香
[PR]

 結婚、出産は個人の自由、と言いながら、まだまだひとり身の女性に対する視線には厳しいものがあります。シングル女性たちからため息が漏れます。

 愛知県内の非正規の保育士の女性(42)は今年5月、新聞を読んで目を疑った。

 「結婚しなければ子どもが産まれない。人様の子どもの税金で老人ホームに行くことになる」

 政治家の発言がニュースになっていた。発言は、未婚で子どもがいない自分に向けられているような気がした。「なんでそこまで言われなければいけないのか」。いつまでも不快感が残った。

 地元の短大を卒業し、保育士になったが、人間関係に息苦しさを感じ、30歳で退職。専門学校で簿記などの資格を取り、法律事務所の秘書に転職した。だが、ハードワークで半年も続かなかった。

 これから先、どうなるんだろう――。年をとった自分を想像してみた。家族も、趣味もなく、経済的にも苦しい姿しか浮かび上がらなかった。

 そんな自分にならないためには? 答えは、結婚だった。実家を出て、自分の家庭を持ちたい。33歳の時、結婚相談所に登録した。お見合いパーティーや合コンにも参加した。

ここから続き

 だが、「苦難」の連続だった…

この記事は有料記事です。残り1628文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら