スッキリ? アッサリ? デビルマン(小原篤のアニマゲ丼)

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 スッキリ整っているか、アッサリしてもの足りないか。「DEVILMAN crybaby」のお話です。ネタバレです。

 永井豪さんの名作マンガを、鬼才・湯浅政明監督が全10話でアニメ化。Netflixで全世界独占配信中、5月末にはブルーレイBOXも発売されました。売り文句は、過去のアニメ化では実現しなかった、原作の衝撃のラストを映像化。10話まで見たら確かにその通りでした。でも「あれ? なんかもの足りない……」。

 デビルマン(不動明)率いるデビルマン軍団と大魔神サタン(飛鳥了)率いるデーモン軍団がぶつかり合う「最終戦争(アーマゲドン)」。原作ではパパッと大ゴマで済ませてあったそれを、アニメはけっこうしっかり描いてるのに、「もの足りない」なんてどうして? そう思って原作を読み返してみたら、違いました。「アーマゲドン」はキモではない。「アーマゲドン」と、「闘いを終えた明と了」を挟んで最後に来る「天使たちの降臨」は、「闘いを終えた明と了」という美しく悲しい決着を引き立てる一対の絵として、そこにあればいいのです。そう、アーマゲドンはやらなくていい、アーマゲドンはあればいい。

 「アーマゲドン」「闘いを終…

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