体重110キロ超 高3コンビは「投てき」で五輪めざす

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山野拓郎
【動画】市立岐阜商業高校の稲福颯君と山下航生君。18歳以下の砲丸投げで日本最高記録を相次いで更新し注目される=山野拓郎撮影
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 岐阜市立岐阜商業高校の陸上部に、身長180センチ超、体重110キロ以上の3年生コンビがいる。種目は体格を生かした「投てき」。今月、岐阜県であったアジアジュニア陸上選手権でも活躍した2人は、夏のインターハイ、その先の東京五輪も見すえている。

 稲福颯(はやて)君(17)。身長186センチ、体重110キロ。

 山下航生(こうせい)君(17)。身長187センチ、体重116キロ。

 2人は昨年、砲丸投げ18歳以下の日本最高記録を相次いで更新した。

 砲丸の重さは一般男子より約2キロ軽い5キロ。4月に山下君が18メートル45の最高記録(当時)を樹立すると、翌月には稲福君が19メートルを記録して更新した。

 部の顧問で自身も円盤投げの東海学生王者だった小嶋謙一教諭(29)は「才能あふれる2人が同じ学校で、しかも同学年なんて奇跡です」と驚く。

 バレーボールをやりたかった山下君は、中学にバレー部がなく、代わりに入った陸上部で投てき競技に出会った。短距離選手だった稲福君は、中学で巨体を見込まれ転向した。

 普段の練習は始業前の朝練習と、2時間の放課後練習。週2回のオフもある2人は「特別な練習はしていない」と口をそろえるが、小嶋教諭は「集中力がすごい」と強さの秘密を分析する。ベンチプレスの最高記録は2人とも150キロ、握力は70キロ台で、いずれもプロ野球のホームランバッターに匹敵するレベル。100メートルも11秒台で走るなど、身体能力も高い。

 部では選手自身で練習内容を…

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