バットマンは驚かない(小原篤のアニマゲ丼)

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 前々回の本欄で紹介した「犬ケ島」は、本当は日本の文化風俗が分かってるのにあえて誤解したフリをしたような映画でしたが(←私の主観)、今回ご紹介する「ニンジャバットマン」(公開中)は、外国人に誤解された日本を日本人がもっと誤解してみせた映画です。だって脚本の中島かずきさんが「映画秘宝」7月号でそう言ってるんですから。「あなたたちが思ってる誤解度は間違っている、日本人が誤解したらこのくらいになります!」

 というわけで、バットマンがニンジャになり、ジョーカーら悪漢が戦国大名になり、戦国時代なのに巨大ロボが変形合体して富士の裾野で大暴れという、「劇団☆新感線」と「仮面の忍者 赤影」と「タイムボカン」と「機動武闘伝Gガンダム」が混ざってサルが温泉に入るビックリドッキリ映画になりました。見てない人にはよく分からないと思いますがホントです。

 DCコミックスの大看板バットマンを託されたのは日本のCGスタジオ「神風動画」。創設者で代表取締役の水﨑淳平さんが自ら監督を務めましたが、ハリウッド大手ワーナー・ブラザースからの「戦国時代とバットマン」というオーダーについて、プロデューサーや中島さんと集まって検討を始めたら「一瞬にして話ができた」そうです。どのくらい早いかと言うと「トイレに行って戻ってくると、話がずっと先に進んでた」とインタビューで語って下さいました。

 天才科学者ゴリラ・グロッド…

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