失踪した友人の幻影と裸で抱き合い… 「夜が終わるまで」(西田ヒガシ)

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松尾慈子
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漫画偏愛主義

 BL界ではがっちりと熱狂的固定ファンをつかんで放さない西田ヒガシ、待望の新刊だ。屈折ぶりが面倒くさい男や、いかにも実在しそうなオヤジくさいオヤジなどなど、リアリティーあふれる男を描く西田が今回描いたのは、検察官と弁護士、そしてその弟。

 実に不思議な物語である。現実と幻は薄紙に描いた2枚の絵のように重ね合わされていて、二つは時に混ざり合い、現実のはずの出来事が気づけば幻のようにつかみどころのないものになり、そうかと思えばまた現実にひき戻される。

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 研修時代に同期で友人同士だ…

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