九条俳句作者、思いもよらぬ拒絶 「自由守れ」訴え裁判

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崔埰寿
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明日も喋ろう:表現は、自由か

小尻知博記者(当時29)ら2人が殺傷された朝日新聞阪神支局襲撃事件から5月3日で31年。私たちの社会でいま、表現の自由はどうなっているのか。様々な分野で表現に携わる人たちに思いを聞いた。

 3月1日、東京高裁さいたま市の女性(77)が法廷に立った。「自由にものが言える。自由に表現できる。当たり前のことが当たり前に守られるよう、判決をよろしくお願いします」

 詠んだ俳句を公民館だよりに載せてほしい――。その思いで、さいたま市を相手取り、裁判を起こした。

 話は4年前の6月にさかのぼる。東京・銀座で、集団的自衛権の行使容認に反対する女性たちのデモに出くわした。雨の中、ベビーカーを押す人もいた。

 1940年生まれ。戦時中の空襲をいまも覚えている。「戦争は愚かだと子供心に感じていた」。素朴な思いを俳句に込めた。

 「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」

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 自宅近くの公民館であった俳…

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