和歌山)歩く 紀伊路 天皇が通った「万葉の古道」
白木琢歩
【動画】熊野古道紀伊路を歩く 布施屋~伊太祈曽=白木琢歩撮影
本宮大社、速玉大社、那智大社の「熊野三山」に向かう信仰の道・熊野古道。一部が世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣(さんけい)道」として登録され、国内外から多くの人が訪れる。
古道のうち、大阪から田辺市までを、ほぼ海沿いに進むのが「紀伊路」だ。多くが舗装された国道や生活道路と重なり、いにしえの面影をしのばせる場所は多くない。世界遺産にも登録されておらず、中辺路などと比べると、注目度はまだまだだ。
だがこの道は、熊野信仰が栄える以前、飛鳥・奈良時代に都から天皇が白浜の温泉に通った「万葉の古道」でもある。沿道には関連する史跡があり、詠まれた歌が数多く万葉集に収められている。
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