「死んだ方がいいのね」独居母のメール攻撃、苦しんだ娘

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藤田さつき
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 親子の「絆」は義務や責任を伴い、束縛へ変わることもあります。子どもに価値観を押しつける「毒親」になっていませんか。

 東京都の会社員女性(57)にとって、お正月は気が重くなる時期だ。一人暮らしの母(85)が、トラブルを起こしやすくなるから。

 3年前、体調が悪そうな母を気遣って予定していた食事会を延期しようと伝えると、「発狂しそう」とメールが届いた。昨年は、夫の実家で毎年開くお祝いの最中に電話がかかってきて、「娘がそちらに行ってますね。聞いてません」と義母にかみついた。

 「寂しいから、お正月は一緒にいて」という本心を明かしてくれればいいのに。

 女性は一人娘で、幼い頃から「私を裏切らないで」と繰り返す母の言葉に応えようとしてきた。

 会社員になって数年後。同僚たちと海釣りの計画を立てたら、母が「危ない。船から落ちたらどうするの!」と激高した。結局、自分だけ行くのをやめた。

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