午前3時…でも好きだから パラアイホ、厳しい練習環境

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菅沼遼 西村奈緒美
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 身体へのアタック(ボディーチェック)が認められていることから、健常者のアイスホッケーと同様、「氷上の格闘技」とも呼ばれる。日本パラアイスホッケー協会によると、競技人口はわずか70人。練習環境は厳しいが、2大会ぶりのパラリンピック出場で裾野が広がりつつある。

 2月中旬の日曜日、午前3時。人通りもない東京・東大和市駅前のスケートリンクに、車いすや松葉杖の人たちが集まってきた。パラアイスホッケーチーム「東京アイスバーンズ」の練習は真夜中に始まる。

 「さー行こー」。集まった選手は約10人。眠そうに目をこする人もいたが、3時半から練習が始まると活気ある声が響く。「ガシャン」「ガシャン」と選手が乗るスレッジ(そり)がぶつかる音が絶え間なく続いた。人が少ないために交代はせず、常に全員がプレー。試合形式の練習に多くの時間を割き、1時間半の練習が終わるころには全員が汗だくになった。片付け後、リンクを後にしたのは午前6時ごろだった。

 日本代表の中心選手、上原大…

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