原発事故で避難、抱擁する親子の絵 モデルが歩んだ道は

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保坂知晃
【動画】親子の抱擁を描いた作品群「ダキシメルオモイ」を手がける画家の小林憲明さん=保坂知晃撮影
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 親が子どもを抱きしめる姿を描いた作品群「ダキシメルオモイ」。愛知県に住む画家が東日本大震災を機に描き始めた。作品に込めたのは、子を思う親の思いや、震災や原発事故を忘れないでという願いだ。あの日から7年。絵のモデルになった家族の今を訪ねた。

 抱き上げられた長女はうれしそうに母親の首に手を回し、長男は母親に足を絡ませて、抱きついた――。

 縦148センチ、横56・5センチの麻布の中。

 描き上げられた絵の中の自分と子どもたちを見て、河井加緒理(かおり)さん(36)は思った。「今までのことは間違っていなかった」

 東京電力福島第一原発事故が起きてから、4年7カ月が経っていた。

■いわきから埼玉へ避難…

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