80代でアプリ開発、「女らしさ」の呪縛解いてきた末に
聞き手・庄司将晃
3月8日は、国連が定めた「国際女性デー」です。男女格差が大きいとされる日本を、次代を担う若い人たち、とりわけ女の子たちが性別にとらわれず生きることができる社会に――。80歳を過ぎてゲームアプリを開発し、国内外で注目される若宮正子さん(82)は、「カタギの看板を下ろせば、呪縛から自由になれる」と語ります。
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「人生100年」と言われるようになりました。変化が激しい時代に人生が長くなるのだから、かつては想像できなかったことが起こります。
定年退職を前にパソコンを始め、80歳を過ぎてゲームアプリを開発したことで、私の人生は「コペルニクス的転回」をしました。国内外のメディアで取り上げられ、アップル最高経営責任者のティム・クックさんに米国でのイベントに招待されたり、2月初めにはデジタル技術と高齢者をテーマにした国連の会議で講演したり……。今日もここに来る前に韓国の新聞の取材を受けてきたんですよ。
親も自分もほかの誰だって、将来を正確に予想できません。人生の方向性はその時々で、自分の頭で考え、時流を読んでみきわめていくしかありません。
高校を出て大手銀行に就職し…
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