フィギュアやロボ、古民家にずらり 昭和香るおもちゃ館
「まだまだ勝手に関西遺産」
古民家に、昭和のおもちゃがギッシリ。スマホやテレビゲームでは得ることが難しい、あたたかみ、懐かしさを感じます。レッツ タイムスリップ!
昨年、とあるきっかけでフィギュアの取材をした。三重や高知の博物館へ行くとワクワクした。大人になって眠っていた何かが、ムクムクと頭をもたげる。そんなところが関西にもあればと、探してみたら見つけた。
「古代文化の香り豊かな郷(さと)」とうたわれる奈良県明日香村。最寄りの近鉄畝傍御陵(うねびごりょう)前駅から徒歩30分、田畑混じる住宅街を抜け、細い路地に入ると昭和を感じさせる瓦屋根の民家が立ち並ぶ。そのうちの1軒が「アトンおもちゃ館」だ。
玄関を開けると、いきなり壁一面、天井までおもちゃがギッシリ。同行したカメラマンが「わーっ、すごい」と声をあげた。60代としか年齢を教えてくれない館長の田中喜司男(きしお)さんが笑顔を見せる。「あの歓声、聞くだけでうれしいんです。お客さんに楽しんでほしいから」
1階には手塚治虫、藤子不二雄らが生みだしたアニメのフィギュア、仮面ライダーなどヒーローもののお面、超合金ロボ……、数え上げればきりがない。2階には、昭和のキャラクター入りの水筒、弁当箱、筆箱、茶わんなど日用品も並ぶ。
田中さんは小さい頃から絵を…
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