焦る親「代理婚活」に殺到 40歳目前「若い子がいい」

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斉藤純江 聞き手・高橋美佐子
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家族って:1

 昨年12月中旬、披露宴が開かれることもある東京・飯田橋の東京大神宮のサロンで「お見合い会」が開かれた。集まってきたのは60~70代ぐらいの男女。子どもに代わり、親たちが「代理婚活」するイベントだ。

 「うちの子は、子どもや自然散策が好きで」

 「転勤はあるのですか」

 子どもの写真や経歴が載った「身上書(しんじょうしょ)」を見せ合いながら、我が子をアピールし、相手の情報を探る。事前に子どもの年齢や職業、学歴、居住地などが書かれた匿名リストをチェックできるので、胸の番号札を見て、お目当ての親に声をかける。

 このイベントは、一般社団法人「良縁親の会」(京都市)が主催した。結婚しない子どもに対する親のもやもやした気持ちに応える企画だ。参加費は1万3千円と安くはないが、満員の約120人が集まった。

 東京都の母親(70)は栃木県で医師をしている息子(39)の相手を探そうと、既婚の娘(46)と参加した。○や△の印を付けたリストを手に親たちに声をかけ、14人と身上書を交換。その日のうちに身上書をファクスすると、息子は4人に絞り込み、会う約束を取り付けてレストランを予約したという。

 家族の期待はふくらむ。

 「若い女性がいいな」…

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